壁紙選び
壁紙を選ぶ時は、カタログをぱらぱらとめくって、好きな色や柄だけで選んでしまってはちぐはぐなお部屋になってしまいます。
インテリアをあまり難しく捉えてもいけないのですが、部分(壁紙)だけを見て決めてしまうと、それがどれだけ素敵な壁紙であろうと、周りの床であったりカーテンなどの雰囲気に合っていなければ台無しになってしまいますよね。
なのでいつもそうなのですが、常に部分と全体はセットで考えます。
例えばですが、床材はウォールナットの少し暗めのブラウンに決まっています。
家具は明るくしたいのでナチュラル系の明るい色目にします。
客観的に見ると、床と家具の色味が異なるので合わせにくいなあと思いますが、
そこに明るめのグレーの壁紙を合わせてあげると異なる二つのカラーがしっくり落ち着くんです。
ありきたりな暗めなブラウン系の床材とホワイト系の家具や壁紙、といった短調なインテリアから一歩先を行くインテリアに仕上がると思います。
一般的な考えに囚われ過ぎると、完成したあと、何か物足りない殺風景な空間になってしまうことも。
だからといって、たくさんの色や柄がひとつの空間に氾濫してしまうと、時が経つごとに飽きてきてしまったり、見るのも嫌で疲れてしまったりする事もあります。
ひとつひとつ照らし合わせて慎重に色を重ねて行くと、まとまりのある素敵なインテリアに仕上がっていくんですね。
今は色んなメディアでインテリアに関する情報を簡単に見る事ができますし、昔よりもインテリアへの関心が高まっているように感じます。
そういったものを駆使しながら自分でゆっくりと計画していくのもいいと思います。
一方で、色の事は全く分からないという方や時間のない方はインテリアコーディネーターにおすすめのものを提案してもらうという方法もあります。
いざ壁紙を選ぼうという場面で、分厚いカタログを前に、膨大な量の壁紙の中から決定していくのは至難の技です。
私のようなコーディネーター目線でいくと、周りの床材や家具やカーテンと調和するもので、さらに質感を考慮したりすると選ぶ壁紙はぐっと狭まってくるんです。
なので悩んだ時にはコーディネーターに相談して頂き、壁紙選びを一緒に楽しんでいただけたらいいなと思います。