家の照明配線について
13年ほど前、住宅メーカーの仕事に就いたときは一般的な家庭の照明器具は
天井直付けのシーリングがダイニングに1個、リビングに1個というパターンが
ほとんどでした。
現在ではダウンライトやペンダント照明、コーブ照明などを取り入れた多灯照明が
一般的になってきましたね。
ただ、シーリング照明に比べると必要な照度が足りない場合があるので、ダウンライトやペンダントライトを計画する際はコーディネーターや照明器具メーカーのショールームで配線計画を提案してもらうのがベストだと思います。
ダウンライトは基本的に床面を照らすので、部屋全体を明るくする機能はありません。
ソファーコーナー、ダイニングコーナーの中心にダウンライトを持ってくるだけでは
お部屋全体を見たときは暗く感じてしまいます。
ダウンライトは床面、下方向への明かりしか広がらないからです。
天井や壁面は薄暗くなります。住宅の照明として見ると照度が足りないですよね。
そこで天井を照らしてあげるコーブ照明や、壁面を照らしてあげるダウンライト、壁面取付のブラケット照明、天井付けのスポットライトが必要になってくるのです。
寝室の配線計画では、ベッドに横になった時に顔の真上にダウンライトがあると眩しいので足元や壁を照らすようにしてあげて下さいね。
枕元にはスタンドライト、ブラケット照明など直接目に入ってこない柔らかい明かりがおすすめです。
玄関の照明はセンサー付きの照明器具がおすすめです。
荷物をたくさん持っていたり、子供を抱っこして出入りする時にはセンサーでONOFFしてくれるととても助かります。
しかしセンサー付きの照明器具は限られているので、気に入るデザインのものが無ければ照明配線とは別にセンサー器具を設置するといいですよ。
照明器具プラスセンサースイッチです。ただこれも工事が必要ですから後からでは難しいです。
私はあえてセンサーを付けずにアンティークのペンダント照明を選びました。
玄関の壁はポーターズペイント、スイッチはアンティークスイッチとこだわりがあったので余計なものは付けたくなかったのです。
しかし子育て真っ盛り、度々不便に感じる事のほうが多くなってきました。
デザイン性と機能性のバランスを取るのが難しいですよね、そんな時に出てきたセンサー機能付きランプ。
ほんと、素晴らしいです。どんどん世の中便利に、シンプルに進化していますね。
まだ商品購入まで至っていませんが、今付けているアンティーク照明と合うものをじっくり選びたいと思います。
どの照明器具をどういう組み合わせで明るさを確保するのかは、照明計画に詳しいコーディネーターや照明器具メーカーのアドバイザーに相談されるのが安心です。
照明配線後、クロスを貼ってしまうと配線工事を行うのはコストがかかってしまいます。
配線計画は照明器具に関わらず、コンセントの数や位置も大事ですのでぜひ相談される事をおすすめします。