住まい×デザイン×機能性

インテリアコーディネーターの視点で住空間に関する様々な事を紹介するブログです。

アイランド型キッチンのメリット、デメリット

体感型の住宅展示場に宿泊した際、同僚4人でワイワイ、アイランドキッチンの周りでおしゃべりしながら料理したのが、本当に楽しくて忘れられない思い出です。

 

自宅を新築した時に憧れのアイランド型キッチンを設置しました。

 

それから3年経ちましたがなかなか手ごわい相手でした、アイランドキッチンは。

 

色々と試行錯誤しましたのでメリット、デメリットをまとめてみます。

 

メリット

 ・キッチンの周りをグルッと周れる動線が便利。 

 ・見た目がおしゃれ。レンジフードもかっこいい。

 

デメリット

 ・ついつい天板の上に物を置いてしまい、キッチン兼物置と化してしまう。

 ・IH周辺、シンク周辺の汚れが丸見え。

 

まずはメリットから。

 

アイランドキッチンは周りをグルッと周れる事で動線が生まれます。

 

ひとつの大きなテーブルのようなものですよね、だから人が集まりやすい。

 

どの方向からもアプローチできますから、使わない空間が無いんです。

 

動線ってとても大事で、壁があるとそこで動きは鈍くなります。

 

壁がなく空間がつながっていると家事動線がスムーズに流れ、使い勝手のいい空間が生まれます。

 

どうしても動線が滞る場所は利用しづらく、自然と人の流れは悪くなります。

 

私の自宅キッチンはそういった意味ではとてもフレキシブルに活用できています。

 

夕食の支度をしながら、主人はIHの向かい側でカウンターチェアに腰掛けて晩酌しながら会話をしたりします。

 

ある時はそのカウンターチェアに息子が腰掛け、カウンターに新聞紙を広げ、絵の具を使ってお絵描きしたりします。

 

人が多く集う時は、キッチンを囲んで作業しながら会話が弾みます。

 

私は主に自宅で仕事をしているので、家事をしながらキッチンの中にあるワークスペースで仕事をしています。

 

このスタイルもアイランドキッチンだから活かせるスタイルです。

 

1歳の子供を見ながら、掃除洗濯をしながら、料理をしながら仕事をしています。

 

子供が小さいので家の中をぐるぐる動き回っているのですが、キッチンも通過点でしかありません。キッチンも含めて彼女の遊び場になっています。

 

キッチンの両側から行き来できるのは本当に便利です。

 

そしてデザイン性が他のスタイルのキッチンに比べて突出してますよね。

 

私はステンレスのワークトップと軽やかな脚で支えるデザインに惹かれて、トーヨーキッチンで選びました。

 

TOTOパナソニックヤマハなど他にも機能性に優れたキッチンはありますが私の場合、ほとんど見た目で決めました。笑

 

自分が好きなデザインじゃないと、毎日付き合って行かなきゃいけない相手ですからね。

 

レンジフードも天井吊りでかっこいいです。キッチンそのものがインテリアの一部です。

 

ひとつ難点があるとすれば、シンクが広すぎることでしょうか、、ここにも色々と考察することがあるので別の記事で触れようと思います。

 

 

 

次にデメリットな部分。 

 

一言で言うと、『片付けが大変』に尽きます。

 

いくら綺麗に掃除をして、カウンターの上を何もない状態にしても、

料理の度に、食材や調理器具、色々なもので埋め尽くされていきます。

 

アイランドキッチンやペニンシュラタイプのキッチンはカウンターが広く作られているので、その分、物もたくさん置けてしまいますので散らかってしまいがちです。

 

ドイツ人のキッチンはいつも綺麗に磨き上げられているというイメージがあります。

 

先日テレビでドイツ人のお宅見学をやっていました。

キッチンが綺麗な訳を聞かれていたところ、『基本的に料理をしない。』との答えが。。

『キッチンを汚したくないから料理はしない』だそうです。。

 

あまりにも期待していた答えとは逆の答えにびっくり驚きました。

 

全ての人がそうでは無いと思いますが。。

 

でもよく考えると、欧米の食文化と日本の食文化は異なるので、キッチンで使用する器具や食材って当然違いますよね。

 

日本ほど毎日の食卓がバリエーションに富んでいる国は無いと聞いたことがあります。

 

基本的に使う器具や食器、食材の多い日本人にはオープンキッチンは向いていないんじゃないかとさえ思います。

 

アメリカ映画などを見ると、ワンプレートで食事しているシーンとかよく見ますよね。

 

海外でホームステイしていた子に『夜はいつもファーストフードだった。』と聞いたことがありますし、同じようなメニューが出てくるのは日常だと。

 

一方日本では、ご飯茶碗、汁椀、メインのおかず皿、サラダ系or小鉢と食器だけでも量が半端ない。しかも家族が増えれば増えるほど倍数ですから・・・恐ろしい〜

うちは2人の子供の水筒や弁当箱、主人のでっかい弁当箱にでっかい水筒とかさばる物だらけです。。

 

気付けばカウンターの一部は容器の山。

 

出して〜しまって〜出して〜しまって〜の繰り返し、ホント主婦は大変です。

 

なんだかただの愚痴になってしまいました。。

 

結局何が言いたいのかと言うと、毎日ガッツリ料理する人にはアイランドキッチンはハードルが高いってことです!

 

でも後悔はしてないです。

 

それでも私はアイランドキッチンが気に入ってますし、手はかかるけども愛しています。

 

これからもしアイランドキッチンを購入する方がいるのなら、多少の覚悟は必要ですよ〜〜